
ホログラフィーグレーディングを光学設計技術でf値1.3の明分光を実現
光損失が少ない透過型体積位相
ホログラフィーグレーディングを光学設計技術でf値1.3の明分光を実現
Wasatch Photonics社の小型レーザーラマン分光器は、光損失の少ない透過型
体積位相ホログラフィックグレーティングの搭載によりf値1.3と非常に明るい
分光器を実現しています。
これにより、飛躍的に感度が向上した事を受け、従来 検出が困難で有った微弱な
ラマンスペクトルのサンプル測定を可能にしています。
大型ラマン分光装置と比べても同等レベルの高感度な測定が可能で
コストパフォーマンスに優れた小型分光器です。
研究用からOEM用まで幅広いご用途でご使用いただけます。
─ラマン分光法とは
レーザー光で励起された物質 から発せられる微弱な固有の信号(ラマンシフトシグナル)を分光分析する事で物質の同定を行う手法です。
試料の前処理が必要なく、非破壊、非接触で測定できるため、研究開発や品質管理など幅広く用いられている分析法です。

●独自の透過型体積位相ホログラフィックグレーティングの搭載により、迷光を最小限に抑えS/N比の優れた高感度測定の実現。
●標準的な分光器と比べ、10倍以上のラマンスペクトル強度が取得可能。
●環境変化に強く、耐震同に優れた強固なコンパクト筐体
●容易なセットアップで多彩な現場での測定が可能。
●励起波長・システム構成・冷却仕様・波数分解機能(スリットサイズ)など選択可能。
※波数レンジは原則固定、カスタマイズ可能な場合がありますので、必要に応じてご相談ください。

低迷光
迷光はスペクトル、S/N比、検出限界(LoD)を 劣化させる要因になります。
Wasatch社ラマン分光器は高透過率、低偏光依存性の透過型VPHグレーティング(※)の搭載により、迷光を最小限に抑えます。
※体積位相ホログラフィックグレーティング

高感度
励起波長830nmのラマン分光器WP-830を
使用しシクロヘキサンを積算時間2秒にて
測定した一例です。
スリットサイズが2倍の標準的なf値
ツェルニーターナー型分光器と比べ、10倍以上のラマンスペクトル強度を得ています。

高い検出限界(LoD)
WP-830を使用し、水で6倍に希釈した濃度 0.05%のイソプロピルアルコールを定量測定した一例です。
標準的なf値4CCT分光器のLoD = 濃度3.06%に比べ、WP-830は0.13%まで測定可能です。

測定時間の短縮
WP-830を使用しシクロヘキサンを
測定した一例です。
WP-830は測定時間わずか2秒で高強度な
ラマンスペクトルを取得し、対して標準的な
f値4CCT分光器は21秒を要しております。

環境依存性
WP-785を使用し、キセノン(Xe)スペクトルの温度シフトを測定した一例です。
0〜40℃の温度サイクル下におけるシフト量はわずか2pixelとなっており、標準的なf値4CCT分光器と比ベ半分の値です。
これは本製品が温度変化に強く環境依存性の低い筐体であることを示しています。

ポータブル
レーザー内蔵モデル本体の重さは約2.3kg、寸法は約24cm×17cm×6cmと非常に
コンパクトで、測定場所へ簡単に移動が
可能です。

その他仕様
検出器冷却
冷却は以下2種類選択可能です。
TEC-regulated(-R): Detector is cooled externally to 10℃ TEC-cooled(-C): Detecor has integrated cooling to-15℃
※低濃度成分検出限界向上や多くの積算時間を必要とする測定をご希望の場合は-15℃冷却を推奨します。
スリットサイズ
スリットサイズによる感度と分解能はトレードオフです。
サイズの大きさに比例し、より多くのラマン散乱光を分光器に入射出来るため感度が向上しますが、一方で分解能は低下します。
Wasatch Photonics社製分光器はf値1.3と非常に明るく、狭いスリットサイズにおいても高感度測定が可能のためサイズは10um-15um- 25um、または50umを用いた高分解能での微弱信号の測定が可能です。
専用フォームから必要事項をご入力の上、送信ください。
返信メールの添付にてカタログデータをご提供いたします。